進行管理の問題点の解決策についてまとめてみました。
まとめ
■ 進捗表の作成
・作業を細分化し、1日ごとに100%の力を出し切って達成できる仕事量をスタッフと相談して決める
■ 1日1回の報告をルール化
・進捗状況の把握とクライアントやスタッフ間での誤差や認識の相違を防止
・トラブルを把握できないことが問題。早めの把握、早めの対処を行う
■ クライアントとスケジュールや工程表の共有、プロトタイプの提出
・クライアントからの素材入手や確認作業を行うために有効
・デザイン変更や仕様変更に素早く対応できる
■ トラブルを考慮したスケジューリング
・マージンを設ける
■ 社内プロジェクトを活用
・社外パートナー(外注)の把握
・デザイン作成(テンプレート的に活用の可能性がある)
・システム改良(他の案件に活用できる可能性がある)
・人員配置を管理する(人員不足などを解決するため)
・スキルアップ研修(自社にないスキル習得を行い、サービスを拡大するため)
講義で行った内容を下記にまとめました。
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■リソースの不足
◇予算が足りない → ・ダウンスケールの検討
・初期段階で予算に見合った制作物の検討
◇期間が足りない → ・人員増 ・段階的な納品の検討
◇人員が足りない(他の業務で忙しい) → ・納期調整 ・他業務のスケジュール調整 ・外注活用
◇スキルが足りない → ・納期調整 ・人員転換 ・外注活用
◇適当な外注先が無い → ・日頃から社外パートナーをさがしておく
■スケジュールの不備
◇工数の正確な予測が出来ない → ・スタッフに聞く(日頃から業務記録をつけさせておく)
◇作業を細かく分けられない → ・WBS(working breakdown structure)の活用
粒度、解像度の均一化
■進行の障害
◇各作業の進捗を把握しにくい → ・1日1回の報告をルール化 ・進捗表の作成
◇進行を妨げるトラブル
◇他の業務に手を取られる → ・トラブルを想定したスケジューリング
■スタッフとの軋轢
◇スタッフのモチベーションが上がらない → ・コミュニケーションを密に ・依頼の目的を説明
◇作業を複数のスタッフに分割出来ない → ・スタッフとの相談
◇クライアントによる妨害 → ・スタッフとのコミュニケーションを密に
■クライアントの問題
◇素材入手の遅れ
◇クライアント確認の遅れ → ・工程表の作成 ・クライアントとスケジュールを共有
◇デザイン変更
◇仕様変更要求 → ・プロトタイプ(要求にあった簡易サイト)の作成
■誤差と相違
◇見積りの甘さ → ・ダウンスケールの検討
◇期間設定とスケジュールの甘さ → ・1日ごとの分割した進捗表を作成し、100%の力を出し
切って達成できる仕事量をスタッフと相談して決める
◇スタッフの間の認識の相違 → ・1日1回の報告をルール化 ・ホウレンソウの徹底
■各部の不調
◇個々の作業が遅れる → ・1日1回の報告をルール化
◇個々の作業の出来が悪い ・1日ごとの分割した進捗表を作成し、100%の力を出し
◇外注部分が遅れる 切って達成できる仕事量をスタッフと相談して決める
◇外注部分の出来が悪い → ・外注に関して上記と同様
◇テストや見直しが充分でない → ・テストや見直しもスケジュールで確保する
■満足でない結果
◇納品が遅れる → ・1日1回の報告をルール化 ・進捗表の作成
◇納品物の(表面的な)レベルが低い
◇納品後のバグやトラブルが多い → ・まずは全体を作成し、細部を作りこんでいく
納期と品質をトレードオフできる状態に